間違いを正した、のか?


逆襲のペン 看板 のコピー






ディズニーシーでのお話の続きですが、海底から無事に生還して手指を消毒して、ミステリアスアイランドを後にしました。時刻は11時、道すがらザクロが実をつけていたけど、採って食べたら怒られるのだろうか。
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ミッキー広場に行き、11時35分のミッキー&フレンズのハーバーグリーティング ”タイム・トゥ・シャイン ”に備えて待機、いわゆる「地蔵」をする。シールのある場所で待機することできっちり他のゲストとの間隔が開く仕組みになっている。
ショーが始まるまで日傘をさして、再び文庫本「ししりばの家」を読む。砂だらけの家でそれを普通に受け入れる夫婦の謎…面白すぎる…。

グリーティング始まる五分前になると、皆立ち上がり、日傘をさす者も、カチューシャをする者も、いなくなる…しっかり訓練されたディズニー人たちの集団。


 ”タイム・トゥ・シャイン ”…輝いてました。
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グリーティングが終わり、ホテル・ミラコスタ二階にあるレストラン「オチェーアノ」に行き、ランチブッフェを食べる。だいぶ前からしっかり予約しておいたのだ。ブッフェ…それはロマン…ネコノヒーがブッフェ好きなのは私がブッフェ好きだから…。

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4人がけの席に一人で通され、スマホでQRコードを読み取り、ドリンクメニューを見せてもらったがドリンクは水で十分の人間なのでお断りをした。
5300円のブッフェ に別料金でドリンクをつけられるほど、心が裕福ではない

料理を取る際はマスクをして手指を消毒したのち、使い捨てのビニール手袋をして取る仕様になってます。

イカとイタヤ貝のマリネ、ほうれん草とオニオンのケークサレのタプナードソース、シュリンプとあさりのサラダ、ローストビーフ、など凝った料理が目白押し。これぞブッフェ。
これを私が作るとしたらどうだろう…あさりを買ってきて砂抜きして、エビの背腸を爪楊枝で取って…」と考えると、そんな手の込んだ料理がひょうひょい皿に載せられる、豪華さ…。
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どれもとても美味しかった。でも、やっぱりマイルドカレーを食べてお腹を満たしてしまうあたりがネコノヒーの作者であるゆえんか。これもとても美味しかった。

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スイーツコーナーにショートケーキあったのも嬉しかった。いろんな凝ったスイーツよりも苺と生クリームとスポンジのこいつが私は一番好きなので…。


周りはカップルや家族連れのなか、4人がけのテーブルに一人座って、一言も発せず黙々と食事を平らげましたが、そんなこと全く気になりませんし、まわりもそんなこと気にしないものです。
そして、嬉しいことに開いたお皿や使用済みのビニール手袋は即座にキャスト様に撤去して頂けるし、水も少なくなれば即座に注いでくれてありがたい限りでした。


レストランをあとにして、ミラコスタの長い回廊を渡って、ウエディング施設をなんとなく観察したりなどしていました。ショーケースのなかの幸せそうな新婚夫婦の笑顔、巨大なウエディングケーキ、婚礼衣装を着たミッキーとミニー…、え…?あなたたちって結婚してたっけ?

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せっかくなので、ミラコスタ玄関から外へ出て、もう一度、正面エントランスから入園。朝と違って全く人がいない。文字通りガラガラである。

っh


せっかくなのでキャストの方に珍しく記念写真を撮っていただく。あえてポーズを取らない、写真撮られ慣れしていない昭和一桁のおじさん風ポーズで撮ってもらった。


っっっh



そのあと、ニューヨーク市保存協会の招待により、廃墟となったホテルハイタワーの見学会に足を運ぶ。
保存協会員の方に誘われ、行方不明中のハリソン・ハイタワー三世氏の書斎に通されるが、ステンドグラスが動き始めハイタワー氏の警告が発せられ、呪いの像が忽然と消える。

しかし、保存協会員の方はまるで何もなかったかのように平然と我々を貨物室に案内する、「もしやこの人たちはあの像とグルなんじゃないか…」と疑念を感じる。


貨物エレベーターなるものに乗ってホテルの上層階の見学に移るが、なぜかシートベルトの着用を促され、黄色い紐を引っ張って再度の確認も行われる、ホテルの上層階を見学するだけなのに、なぜ、このようなことをするのか…「やっぱりこの人たちは何か知ってるんじゃないか?」と疑念は強まる。

 
エレベーターが動き出すと、緑色の二つの眼光がかなたで輝きあの像の笑い声が鳴り響く。

はめられた…」私は自分の愚かさを恥じる。 やっぱりあの保存協会員の連中はこの事を知っていたのだ。


上昇すると目の前に鏡が現れ、愚かにもエレベーターに拘束された我々の姿が映り、ハイタワー氏の声が聞こえてくる、「さあ、手を振ってこの世の自分に別れを告げたまえ」。我々はこれからあの呪いの像に呪い殺されるのだ。周囲の人々はすべてを諦めて、気が触れたのかヘラヘラ笑いながら手を振っている…
 

その後、呪いの偶像の力により何度もエレベーターを上下に揺さぶられるもなんとか生還を果たす。ホテル見学ツアーのはずが、あと少しで死ぬところだった。それだと言うのに保存協会員たちは「おかえりなさ〜い」などと何知らぬ顔をしている…。

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続く。

 
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