でかい。
悲熊2022年10月ぶん おまけ2 のコピー



落語の「鰻の幇間」は好きな噺でして。

幇間(太鼓持ち)の一八が街を徘徊してると、向こうから若旦那がやってくる。
向こうはこっちを知ってるみたいだが、どうも思い出せない。

「まあいっか!どーも!」ってのりで若旦那に案内されて鰻屋に行く。
しかしここの鰻屋が汚いくせにまずい。しかし、ご祝儀とタダ飯がかかってる一八はおだてまくる。

便所に行った若旦那が戻ってこないのを怪しんで一階に降りてみると、若旦那はもう帰ったという。
しかも、 代金未払い。おまけに鰻をお土産に持ち帰り、一八の下駄まで持ち帰られているというサゲ。


でも、毎回思うんだけど、どうせ一八に払わせるならもっと高級な美味しい鰻屋で食べると思うんだけどな…店の人とグルという訳でもないし…おみやげに持ち帰るということはかなり味覚が音痴の男なんだろうか。

見どころは一八が吹っ切れて、それまで誉めていた店のあれこれを指摘するシーン。
「なんですかこの鰻は!硬すぎるでしょ!」
「箸置きが消しゴム!」
「ペナントを飾るな!」
「おしんこに搾菜を出すな!」
「マヨネーズは薬味ではない!」などなど

この「どうしようもない連中のどうしようもない状況を指摘しまくる」というお笑いのフレームはのちに「一人ごっつ」のコント「ピー助」に活きてると思います。

春風亭一之輔師匠の「鰻の幇間」のリンク置いておきますね。


よし文章埋まった… 

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