半
よく聞かれますけど私の名前キューライスはごはんのことじゃないです。
決して「9つのごはん」という意味ではないのです。
かつては当時流行っていた「電車男」をもじって、「バス男」という謎のタイトルだったこの作品。
ジャレッド・ヘス監督によるアメリカの田舎の冴えない高校生ナポレオン・ダイナマイトの日常を切り取った低予算の映画。
アメリカ人版の「中二病」真っ只中の主人公ナポレオンの造形が素晴らしい、オタクだしイジメられてるしモテないけど、行動力だけはずば抜けているナポレオンが最後のあるシーンで観客を含めた全員を見返す様は何度見ても爽快です。
私が特に好きなのはナポレオンの叔父さんが通販で買った、みるからに怪しいタイムマシーンを試して見るシーン。怪しいハンドルを股に挟んで、いざ電源を入れるというところで「あ、ここにクリスタルを置くんだ」と機械に水晶をセットするシーン。
水晶というところが、いかにも中二心をくすぐる。(このあと電気が流れてナポレオンは悶絶する)
オープニングのナポレオンが普段食べているであろう冴えない食事に、スタッフ名を載せて次々に出しては引っ込めるシーンも大好きだ。
タランティーノ監督によるB級映画二本立ての内のひとつ「デス・プルーフ」。
スピード狂で殺人狂のスタントマンが、車でセクシーな女性を追い回す映画。
そんな「デス・プルーフ」で登場する料理、ナチョス、これがものスゴく美味しそう。
トルティーヤチップスに溶かしたチーズ、サルサ、オリーブ、ハラペーニョなどをトッピングしたメキシコ料理、ナチョス。アメリカではとてもメジャーな食べ物だけど、日本ではあまりお目にかかれない。
そんなナチョスを殺人鬼スタントマン・マイク(カート・ラッセル)が口元と指を油でベトベトにしながらパリパリ、ムシャムシャ無心で頬張るシーンがあります。チーズをすくうようにして口元に運ぶアップがとても印象的で、お腹が空くのです。
でも、コンビニでナチョスは売っていないので食べるとなると、いろいろ具材を買って自分で作らないといけない。それは面倒だし、お金もバカにならない…。
もしも、メキシコ人の素敵な恋人がいたら、「あなたはビールを買ってきて、アタシはちゃちゃっとナチョを作っておくから」なんて夢のような会話が出来るのだろうか…。
ああ、食べたい…。
でも、残酷な表現が苦手な人にはおすすめできません。
植物のようなものを育てることにしたようです。
この漫画とは関係ないけど、カルボナーラを作るのに失敗しました。
粉チーズと卵黄、生クリームのソースをフライパンでパスタとあえてしまい、卵が硬くなってキシキシになってしまったのです。一人暮らし歴が長い私、そのパスタ人生において悔しい黒星となりました。せっかくのベーコンやエリンギが非難の眼差しを送る中、涙ながらにキシキシの卵麺を頬張る30歳の夏でした。