祈り
無意識に描いたのでよくわからない。
あらすじ
左官の長兵衛は博打で身を崩し借金まみれ。ある年の瀬、長兵衛のひとり娘が自ら女郎屋に身を売って借り受けた五十両を持って吾妻橋に通りかかると、身投げしようとしている男に出くわす。店の金五十両を盗まれてしまったため死んで詫びをするのだという男、必死で止める長兵衛とそれでも死のうとする男の押し問答の末、なんと長兵衛は娘を女郎屋に預けてまで手にした五十両をその男にあげてしまうのだった…。
非常に有名な人情話、「人情話文七元結」として歌舞伎にもなっている。
大切な娘と引き換えに手に入れた金を、いくら身投げをしようとしているからといって見ず知らずの男にポンと渡してしまう(投げてぶつける)のはいくらなんでも不自然だが、そこをいかに真実味を持って演じられるかが重要のような気がする。長兵衛が金を投げてよこすに至る、葛藤をきちんと演じられるか…、そこがしっかりして初めて「江戸っ子の心意気」が輝きだすのだと思ってます。その点で立川談志、立川談春の「文七元結」をおすすめします。
立川談志ひとり会 落語CD全集 第27集「お化け長屋」「文七元結」
立川談志ひとり会 落語CD全集 第27集「お化け長屋」「文七元結」
またしてもシュヴァンクマイエル監督の「ファウスト」から。
主人公が悪魔の経営するレストランで食べるクネドリケーキです。…というもののあれがチェコの茹でパンであるクネドリケーキであるという確証はないです。中にソースが入っている点では餡饅にも似ている。
黄色いソースに浸っているが、あれはバターソースだろうか…食べたい…。(ちなみにこれを食べた後、テーブルからワインが噴き出します)
チェコの映画監督ヤン・シュヴァンクマイエルによる長編映画「ファウスト」。何者かに操られるようにして男はファウスト博士を演じ始め、次第に悪魔の罠に嵌っていく。
前にも書いたけどみんな「シュヴァンクマイエルの映画の食事は不味そう!」というけど、私はどの作品の食べ物も美味しそうに見えるのです。
「ファウスト」でも色々と美味しそうな食事が出てきます。そのうちの一つがこれ、主人公が帰宅した際、手紙をチェックしながら食べるドライフルーツをのせた黒パン。そこに仕上げに白い何かを振りかけます(チーズ?)、甘いのか酸っぱいのか…食べてみたい…。