森太鼓
和太鼓を誰もいない森の奥深くで、思う様打ち鳴らしてみたい…。
最近、そんなことを考えています。
すこし恥ずかしい話ですが、私はお寿司はサビ抜きで食べます。食べられないことはないのですが、「鼻にツンと来たらどうしよう」という恐怖がぬぐえず、ぬぐわぬまま大人になってしまったのです。
回転寿司屋で大の大人がいちいち「サビ抜きで!」と注文するのは、非常に恥ずかしいものです。周囲の人々の「あら、あのひとサビ抜きだわ」「あのおじちゃんお髭生えてるのに、サビ抜きだよママ」みたいな目線がウニのように突き刺さるのを感じます。
すみません、舌と脳みそがお子様なんです。
バカを承知で言わせていただきますが、
そもそも辛いものが最初から入ってるって、ほんとうにそれで正しいでしょうか?
蕎麦つゆに初めから七味唐辛子が入ってますか?
ピザやナポリタンに初めからタバスコがかかっているでしょうか?
そのサビ、ほんとうに必要ですか?
(でも、お刺身のときはちょっとだけワサビを醤油に溶かします…)
日本の国民的映画「男はつらいよ」。全48作という膨大な巻数を誇る、この名シリーズに最近になって私、どっぷりハマっております。
子供の頃は、寅さんがただの迷惑なおじさんにしか見えないし地味だしで正直つまらなかった本作がどうしてどうして、大人になった今見るととても面白い。
寅さんやの周囲の人々の優しさ、その根底にある悲しさ、ひた向きさに気づくことのできる年齢になったということだろうか。
特に好きなエピソードは第12作目「男はつらいよ 私の寅さん」、九州旅行に出かけてしまったとらやの面々に変わって、留守番をする寅さん。
帰ってくる皆を手料理でもてなすと意気込む寅さん。
しかし、いざ家族が帰ってくると照れてしまって無言でお湯をかき回してごまかす、妹のさくらが驚きながらも、寅さんの袖が濡れてしまうのを気遣ってそっと捲ってあげようとする、それを照れで跳ね除けてしまう寅さん…、感慨深げなさくらの表情…。
山田洋次監督の持つ市井の人々への優しさに満ちた、大好きなシーンです。
それからこのシリーズに欠かせないのが寅さんが恋に落ちるマドンナの存在。
吉永小百合演じる歌子、浅丘ルリ子演じるリリーなど印象的なマドンナは多いですが、私的には妹・さくらこそが一番のマドンナです。
バレンタインチョコならぬバレンタイン団子をさくらから貰いたい今日この頃です。
第12作 男はつらいよ 私の寅さん HDリマスター版 [DVD]
「コミツメホホエミ」
湯船ではしゃぎ回る我が子を微笑みながらみつめることでこの学名がついた。
天敵は今や絶滅危惧種になってしまったガンコシタマチジジイ。
「ジャポニカアセトバシ」
主にサウナに生息する珍獣、流れる汗を手をワイパーのようにしてひたすら跳ね飛ばし続ける。
自分の縄張りをマーキングしているといわれるが、その汗がかかるとかなり嫌な気分になる。
筆者のもっとも嫌いな動物である。
以上、私がスーパー銭湯で発見した銭湯動物たちを紹介してきました。
いかがでしたか?みなさんも今度スーパー銭湯に行った際は動物たちを探してみてください。(女湯はわかりません)
最後に故・立川談志師匠の言葉で締めたいと思います。
「銭湯は裏切らない」立川談志
「オオハミガキオエツ」
スーパー銭湯にこだまする不思議な鳴き声の正体はこの種である。
なぜ、嗚咽を漏らすレベルのところまで歯ブラシを突っ込むのか、それは近代哺乳類学最大の謎と言われている。
「アジアシャワークイ」
同じくオエツ目の動物である。主食はシャワー。