よるのどうぶつ
セルにアクリル。変に思われるかもしれないけど、この絵が6月に描いたなかで一番気に入ってます。なんなのか。鹿なのか、雪山なのか、なに考えてるのか考えてないのか、そういうのが好きなんです。
「卒業」のマイク・ニコルズ監督による1996年公開のコメディ映画。当時11歳だった私も劇場で見て大笑いした記憶が残る、一種の思い出の映画だ。
マイアミでオカマナイトクラブ「バードケージ」を経営しているアーマンドと、店の花形スターであるアルバートは長年連れ添ったゲイカップル。アーマンドには昔付き合ってた女との間に出来た一人息子ヴァルがおり、アルバートと二人で父母のように大切に育ててきた。ある日、ヴァルは恋人と結婚すると宣言する。しかも、その恋人の両親は保守派の議員だという…。二人の結婚を成功させるため、アーマンドたちは普通の家庭を装うが…。
いま社会問題になっている性的マイノリティー「LGBT」の抱える問題を主題にしながらも、全編通して明るくて楽しいのが良い。
ゲイな人々が普段の姿を偽ってノンケの振りをする姿が子供の頃は単純に面白くて仕方なかったが、大人になった今見ると、生まれ持った性質を社会的に秘匿せざるをえない現代が抱える問題点が垣間見えて考えさせられる。
アルバートの「あたしはあたし、前と同じよ。小さな違いがあるだけなの」という何気ないセリフに全てが注ぎ込まれているように感じる。
そういえば子供の頃はスープ皿に描かれた「裸の男たちが並んでる絵」がどういう意味なのかちょっとわからなかったっけ…。
なにより女よりも女性らしいアルバートを演じたネイサン・レインと、彼女(彼)を心の底から愛しているアーマンド役のロビン・ウィリアムズの優しい眼差しが素晴らしい映画だった。
実はこの記事を書いたのはオーランドのゲイクラブでの銃乱射事件が起きる一ヶ月ほど前です(予約投稿というやつです)、どうして人の命を簡単に奪い去ることができるのか理解に苦しみます。
ほんとうにいやなもんです。
こういう絵を描いたとして、ここでこうやって発表しますよね?そのときになにかしらのタイトルをつけなくちゃならないわけですが、正直、タイトルなんてないんです。
だから大勢がそうするように「無題」ということになるのだけど。
「無題」ってなんか気取ってて好きじゃないんです。柱にもたれ掛かって前髪をいじりながら「フッ…無題…かな…」みたいな…。
でもなー、うーん…、道行く子供にこの絵をみせて勝手に題名つけてもらえたら楽なのに…。
最近はその境目がますますわからない、所謂ピクサーではない、ディズニー制作のアニメーション映画。「塔の上のラプンツェル」のバイロン・ハワード監督と「シュガー・ラッシュ」のリッチ・ムーア監督のコンビによる演出。
小柄でありながらも強い正義感と信念をもったウサギ、ジュディは念願の警察官になった。勤務先は草食動物と肉食動物が仲良く暮らす大都会「ズートピア」。
そこでジュディはひょんなことから詐欺師の狐、ニックと出会う。二人は協力し合いズートピアで起きている連続失踪事件の謎を追う…。
まずは何と言っても冒頭からジュディがズートピアへ向かうまでのテンポが素晴らしい。劇中劇でサラッとこの映画の世界観、主人公の夢を簡潔に、かつ面白く説明してしまうあたり老舗ディズニーの老獪さを感じる。観るものをグイグイ映画に引き込み、大都会ズートピアのダイナミック景色、大小様々な動物が行き交い、生活する様子に圧倒される。
他の動物に比べれば小柄なジュディも、ネズミの街へ足を踏み入れると途端に巨人警官になるというアイデアも面白し、ディズニーにしては思い切ったパロディキャラも登場して楽しい。
また、全ての行動がスローモーなナマケモノとジュディのやりとりは子供のみならず大人も腹の底から笑えるシーンとなっている。気のながい長さんと、短気な短七のやりとりが面白い落語「長短」のようだ。
基本的には明るいバディ・ムービーでありながら、この映画の主題になっている『肉食動物と草食動物の関係性』は、有色人種と白色人種のメタファーであり、バスの車内でのとあるシーンは直接人種差別被害を被った者でなくても胸に突き刺さるものがある。
そんなことをぼーっと考えていたら一つ気になることがある、「では、肉食動物は普段何を食べて生きているのか?」。チーターの受付担当はドーナッツを食べていたけど、あれは実は肉で出来ていたのだろうか?
え?肉だとしたら何の、いや、誰の肉だ…。
もしかして映画「ソイレントグリーン」のように死んだ草食動物をクラッカーに加工する工場があったりしたら怖い…。
そんなことを考えながらネットを散策していたらロン・ハワード監督のインタビュー記事にぶつかり問題は瓦解した。監督によれば「ズートピアの肉食動物はプロテインを食べていて、そのプロテインは昆虫を原材料にしている」のだそうです…。虫ならいいのか…。
最近、よく公園で野良猫を見かけます。背中を撫でるとゴロンと横になってうっとりと目を閉じて、とても可愛い。
ただ、野良猫の宿命か、その猫の耳の付け根はいつも蚊に刺されていて、可哀想なのです。
ああ、憎き蚊め。羽音から、あの縞模様まですべてが嫌い。血は吸わないけど蚊柱も嫌いだ。
なんでも蚊の運ぶ病気によって一年で75万人も死んでいるそうで、「地球上でもっとも人間を殺害する生物」が蚊なのだそうです。
私も蚊に刺されやすい体質なので、毎年この時期が来ると鬱陶しいばかり。
もう「蚊」なんて一文字の生易しい名前はやめて「キュジダス」とかにしません?