牛脂くん「揚げ」
バターを揚げるという発想にど肝を抜かされました。
でも一度食べてみたい…。
実際の牛脂は真っ白だけど、それだと可愛げがないのでピンク色です。
というわけで牛脂くんを性懲りも無く描きました。
5月病に悩まされている皆さん、いかがお過ごしですか?
私も5月病に苦しんでいますが、幸いなことに寝る前に嘔吐するくらいでとどまっています。
そんな揺れる精神を落ち着けるのに最適なものを皆さんご存知でしょうか?
それは短編アニメーション作りです。
一人で何千枚もの動画を1年以上かけて黙々とこなす行為は、さながら写経のように心を鎮めてくれるのです。
そして、写経と同じで一文の儲けにもなりません。
「短編アニメーションを作らない者は愚か者だ、しかし、短編アニメーションを作る者はそれ以上の愚か者である」 という格言がロシアにはある(ない)
今現在私は「ぼくのニンジン」というタイトルの短編アニメーションを製作しています。ウサギが主人公のアニメーションです。
まず最初はこんな絵から入りました(無印のメモパッドに描いている)
はい、描いた私もよくわかりませんでした。
しかし、この落書きから「お腹を減らせたかわいそうなウサギ」というエッセンスだけ抽出し、そこにコックという別のキャラを突っ込むことで物語が生まれました。
思いつきだけで作った前作「鴨が好き」に比べて今度の作品はわかりやすいものになると思います。
ここで絵コンテを一枚だけお見せします。これです
みてください、見事に真っ白な《アクション》の枠を…。
これが許されるのはスタッフが私一人だけだからです。
どんなお話かは出来上がってからのお楽しみです。
全国に出店しているイタリア料理の店「カプリチョーザ」。
そこのトマトとニンニクのスパゲティは私が世界で一番美味しいと思っているスパゲティ。
好きすぎて家で再現しようとして失敗すること幾十回。
どれくらい好きかを四コマ漫画にしてみよう。
バニラアイスに熱々のブルーベリーソースをかけた
カプリチョーザアイスも犯罪的に美味しい。
家の近くにカプリチョーザが無くて幸運だった。
もしあったら今頃、ルチアーノ・パヴァロッティみたいになってたかもしれないからだ。
「少林サッカー」で大ヒットを飛ばしたチャウ・シンチー監督の2013年公開の作品。
古典「西遊記」を下地にしながら監督独特の笑いとアクションと仰々しい感動がこれでもかと詰め込まれている。
なぜちょっと前の映画のレビューを今更書くのか?と疑問に思われた方もあるかと思うが、書いたまま忘れていたのでもったいないので記事にしました。
その優しさが故に落ちこぼれ妖怪ハンターの玄奘(ウェン・ジャン)は川の魔物(沙悟浄)との戦いを経て、同じく妖怪ハンターながらも凄腕な段(スー・チー)と出会う。段に一目惚れされて何かと付きまとわれるが仏の道に女は邪魔と玄奘は決してなびかない。
ある日、そんな二人の手に負えない強力な妖怪・猪悟能が現れる。
玄奘は妖怪退治の手助けを得ようと五指山に囚われた伝説の妖怪・孫悟空のもとへ向かうが…。
チャウ・シンチー監督の映画はコメディ的要素とシリアスの絶妙なミックス具合、まるで少年漫画のようなバトル描写が持ち味だが、今回は神話世界の中国が舞台とあってかその手腕がのびのびと発揮されていてとても楽しい映画となっている。
「少林サッカー」「カンフーハッスル」に引き続き、「虐げられた弱者がある日開眼し、すべてを打ち負かす強者になる」というこの監督必勝のお約束もしっかり守られていて嬉しい。
何かとシリアスになりすぎなアメコミヒーローものはこういう突き抜けた描写を少しは見習ってもらいたいと思うほどだ。
そして、なによりこの映画で魅力的なのが一途な恋心を抱く女妖怪ハンターの段を演じたスー・チー。
変幻自在、無限増殖するリングを使用して若干猟奇的に戦う戦闘シーンも美しく格好良い。どんなに主人公に冷たくされてもピンチの時にはすぐに駆けつけ、心から愛するひとのためにはどんな強敵にも身を盾にして立ち向かう様は本当に素敵だ(結婚してほしい)。
素敵すぎるが故に彼女に冷たい仕打ちばかりする玄奘に苛立ちを覚えるほどである(彼が主人公の映画なのに…)。そんな彼女の最後のセリフで涙しない者はいないであろう。いたとしたらそいつは白骨夫人かなにかだ。
また、その他にも登場する三人の妖怪ハンターもそれぞれ癖があって面白い。実際の足はまるで小人のように小さいのに、戦いの段となれば巨人のような足のオーラを出現させて攻撃してくる「足爺」なんて本当に最高の発想だと思う。
まるで能面のように表情のないイケメンの猪悟能(のちの猪八戒)の、油でやけにテカテカした肌や、京劇の鳴り物に合わせての大仰な仕草など、奇妙で不気味で印象に残る中ボスとなっている。
そして、「西遊記」の主役・孫悟空だが、何かと一般人と同じ体躯の俳優に毛を多めに生やしてみたりする愚行を避けて、あくまで醜い顔のチンチクリンな猿に描写したあたりに拍手を送りたい。
そんなチンチクリンのお猿さんが絶望的に強いのだから面白い。
ものすごい選曲のエンディングも必見である。