今日はハロウィンですが、「大人が仮装して酒飲んで大騒ぎするハロウィン」は大嫌いだし、この世からなくなればいいと思いますが、「子供が仮装してお菓子をたくさんもらえるハロウィン」は大好きです。


子供のためのイベントという考え方があまりに低すぎたのだと思います、日本のハロウィンは。 
「大人も楽しめるイベント！」ということにして、その需要で儲けた企業にも一因があると思います…。


で、今日はたまたま仕事で表参道に行くのですが、土曜日のハロウィンにオシャレの巣窟、表参道に行くのか…怖い…。


仮装といえば昔、アドルフ・ヒトラーの仮装をした国会議員がいたのをご存知でしょうか？


それは内閣総理大臣・近衛文麿。


1937年6月の次女温子の結婚送別の宴の集合写真に、ヒトラーの髭をつけて、ハーケンクロイツの腕章をつけた近衛文麿の写真が残っています。
でも、よくみると、ハーケンクロイツというか地図記号の「卍」ですけどね…。
このすぐあとに日独伊防共協定が調印され日本は…あ、なんか話が柄にもなく重たくなりすぎてきている…。やめよう…。

ディズニーアニメの「美女と野獣」にガストンというヴィランが出てきますが、私は思うんですけど、
たぶん野獣さえ登場しなかったらベルはそのうちガストンとくっついていたと思うんですよ。


初対面の印象が悪い方がのちのち恋愛に発展しやすいと言いますし、野獣だって最初の印象は最悪だったじゃないですか。

町中の人から変わり者扱いされていて、言い寄ってくれるのはガストンだけですもの、そのうち「ベルをものにするためだぁー！」とか言って読書もするようになるかもしれませんよ。


ルフゥ「ガストン〜本なんか読むのやめてハンティングに行こうよー」 
ガストン「うるせえ！俺は今この『あーさー物語』ってのを読むのに忙しいんだ！」


ってな感じで。その肉体を生かして、ベルの親父の発明品のモルモットになってくれたり…、

 
あと、野獣だけど、真実の愛をベルが告げて城の魔法は解けて従者たちの姿は元に戻るんだけど、野獣だけは死んでいたため、命を吹き返す代償に外見は野獣のまま。
ベルがそれに対して「それでもいいの！あなたはあなたよ！」って感じの方がよかったな…、そう思いませんか？

おやすみなさい。







 

私の肩書は「漫画家」ということになってますが、私本人は「本当に漫画家なのか？」と疑っているんですよ…。

出版社に持ち込んだこともない、編集さんから修正をくらったこともない、つけペンを使ったこともない（私は全部ピグマで描いてる）、トーンも触ったことすらない、アシスタントになったことも、雇ったこともない、4コマ漫画だからコマ割りに苦悩したこともない…漫画家同士の交流もゼロ…、
だいたい紙だってデジタル着彩の場合はずっとメモ用紙に描いてきた…最近やっと漫画用の原稿用紙を使い始めたけど…。

だから、おおよそ漫画家らしいこととは無縁に生きてるんですよ…。



なので、少しでも「漫画っぽさ」を 獲得するために、今、つけペンで絵を描く練習を始めてるんですよ…
線に強弱がついて楽しい…なにより…漫画家っぽい！


このカリカリとした音が…ペン先をインクに浸す所作が…「大丈夫！君は…たぶん漫画家だよ！ハハッ！」とミッキーボイスで慰めてくれる！ 


ベレー帽を冠る以上に、漫画家っぽさを醸し出してくれますね…つけペン。たのしい。
ピグマの方が使いやすいけど…

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今日、散歩していたら下校中の小学生男子二人とすれ違ったのですがその時の二人の会話が

「ちゃらり〜鼻から牛乳〜」
「おれ、鼻から牛乳じゃなくて野菜出したことあるよ」
「まじで？」
「うんお前と仲良くなる前に〜」 

って感じでした。「お前と仲良くなる前に」という部分になぜか感銘を受けました。 


人間と人間の生のやりとりから遠ざかった生活を送っている故に、些細な会話でも感動的に聞こえてしまうんですよ。独身を超えた伝説の独身、超独身ですから。

 
いよいよ、10月も終わりかけですが、今月もいっぱい絵を描いたな…絵本一冊描いて塗る作業のしわ寄せでモーニャ描くのきつかった…でも、それらも早い段階で終わらせて、こうして月末に「よるのえ」と言う名の落書きができるというもんです。


本当はこのブログでしか読めない漫画とかも描きたいんだけど、もう、ほんと時間がない…。










 

朝起きたら机に「カツサンド作る」というメモがあったんですけど、私こんなもの書いた記憶ないんです…昨日、寝酒をしてるときにでも書いたのか…。でも、今は忙しすぎて油物をやる余裕はないな…肉屋さんで買ってきたカツでも挟むか…。


あと、美味しんぼ11巻のトンカツ屋の親父の名セリフに

ああ、10月もいろんな漫画や絵を描いたけど、これが一番良い。
今すぐレイアウトに起こして、動画描きたくなってくる。右手が関節とか骨格とか関係なくニュイーンって動いて、コーヒーを口に運ぶんだよ…。



ところで、私は髭が生えてるけど、別にこだわりがある訳ではなく、伸び過ぎると鬱陶しくなって全部剃り、その後伸ばしっぱなしにして、また剃る、を繰り返しているだけなんです。


髭を生やした切っ掛けは、社会人時代に付き合っていた恋人が髭ある男性が好きだったから…というような浮ついた理由などあるはずもなく、ただ「威厳」が欲しかっただけです。
CMディレクターたるものスタッフに舐められたらダメなんです、なので、ちょっとでも威厳が増えればいいな…と思って髭を生やしたんです。



今では、威厳なんて必要ないのでさっき言ったようなルーティンを繰り返してますが…。


だいたい、ちょろっと髭はやらかしたくらいで威厳は出ないですよ…チェコアニメーションの巨匠、人形アニメーションの父、イジー・トルンカくらいの立派な髭でないと…。

 
それにしても最近は髭の白髪も増えてきて老いを感ぜざるを得ません…。 



おやすみなさい。 

3日目のカレーはカレーうどんに作り替えてくれる、頼れる自分を持つ男キューライスです。
こんにちは、元気ですか？ 

今日10月28日は江戸時代の大震災「宝永地震」が起きた日ですね。南海トラフ全域で起きた日本史上最大級の地震で、5000人から20000人の犠牲者を出し、マグニチュードが8.4、最大震度は7といわれてます。怖い…。 


地震の備えは大切です。いつきてもおかしくないですから…。私は棚から落ちて割れてしまいそうな大切なものは飾ることができずにしまってしまう派の人間です…。



ところで、今日の漫画はこんな感じなんですけど、私もこの間、東京ディズニーランドへ行ってエントリー受付（抽選でアトラクションに乗るシステム）やってみましたよ。

そしたらまあ、



その、




全部外れまして…



朝の9時にこんな感じになりましたよ。 



目の前に広がる素敵なお宝に指一本触れられず、見ることすらできない悲しさ…



そのあと自分を慰めるように絶望の表情で「ピーターパン空の旅」に乗りましたよ。


でも、まあ、それでも楽しいですよランドは。こんなご時世にオープンしててくれるだけでも感謝しなくては…。
それに、私がランドに入る目的の半分はキャプテン・フックス・ギャレーのベーコンとパイナップルのピザを食べることですから、それさえ出来たら満足ですよ。






 

昨日SNSにアップした写真へのコメントとして「イケおじ」というのがあって、「イケ」の部分は嬉しかったのですが、「おじ」…そうですよね…35歳はおじさんですよね…わかっていたつもりでしたが、改めて「ああ、おれはおじさんなんだ…」と思うと年月の過ぎる速さに驚きが隠せません…。


そういえば白髪が増えたし、疲れは取れないし、年齢確認もされないし、NHK総合しか見ないし、落語ばっかり聴いてるし、高校時代の友人もみーんな結婚してるもんな…おじさんだよな…

　
なぜ私が結婚していないのかといえば、単純に縁がないし、仕事以上にそういう方面に興味がないんですよ…。びっくりするほど「人恋しい」という感情が欠落してるんですよ。


よく結婚することを「身を固める」って言うけど、じゃあ、今の私の状態は固まっていない状態、生卵みたいなものなんだろうか…柔軟さがあっていいじゃないか生卵…。
ああ、でも、「早すぎた」アニメ版ナウシカの巨神兵みたいなドロドロの物体だったらやだな…。


独身界の牙城、岡村隆史さんもご結婚されたしなぁ…


いや…いいや、めんどくさい…、
小津安二郎監督も長谷川町子先生も宮沢賢治先生も生涯独身だったし。


「もう、ええねん！漫画もどうでもいい！短編アニメも絵本もいらん！おまはんだけが必要なんや！ずっとうちとこおってくれやぁぁぁ〜〜〜〜！！！！」
ってぐらいの大恋愛が発生するまでじっと待機ですわ。
 







 

久しぶりに映画「雨あがる」を見ました。黒澤明監督の途切れてしまった脚本や構想を小泉堯史監督が引き継ぎ映画にした時代劇です。


凄腕の剣客でありながらもその優しすぎる優しさゆえ、どこの藩にも仕官できず、妻と共に浪人をしている三沢伊兵衛。
長雨で川が渡れず、宿屋に滞在する二人だが、その宿で人々の諍いが起きてしまう。
なんとかしたいと思った伊兵衛は妻との約束を破り、賭け試合をして大金をせしめ、その金で酒や食べ物を手に入れ、宿屋の人々に振る舞い皆の仲を取り持つ。

そんなある日、若い侍同士の果し合いを危険を顧みず止めた所を、その藩の藩主に見出され剣術指南役として仕官しないかという話が持ち上がるが…。


というお話。
時代劇としては派手さに欠けた、非常に静かな作品で、派手な立ち回りシーンも少ないですが、そこがいいんですよ。ショートフィルムっぽさをどことなく感じます。


宿屋の皆にご馳走を振る舞った翌朝、雨が止み、伊兵衛は「長雨で体がなまって気持ち悪い」と言って山道を歩き回り、時々、はたと足を止めては抜刀し、振り上げ、また鞘に納めるという動作を繰り返すんですが、これは鍛錬をしているわけではなく、自分自身を斬り捨てているんですよ。


おそらく、宿屋の人々にご馳走を振る舞うことで伊兵衛の心のどこかに「ああ、俺は良い事をしたなあ」という思いがあってそれが許せなかったのだと思います。それも妻との約束を破ってまでそれをしてしまった後悔の念もあったのでしょう。
それら、少し前の愚かな自分を伊兵衛は斬り捨て、怒りを鎮め冷静であろうとするんです。


おっとりした人間に見えて、その中に激しい熱情が沸沸と湧き上がっているのが感じられます。



伊兵衛の師匠が「剣禅一如」を掲げる無外流の始祖、辻月丹というのもいいです。
たぶん、示現流じゃこうはならないですね…。


ただ一つだけ…藩主（三船史郎さん）の演技が…あれですけども…。