石のスープ」という昔話をご存知ですか?

ざっくりうろ覚えで書きますと、


寂しく貧しい村の、貧しい家に老婆のもとに、ひとりのさすらいが一晩の宿を求めてやってくる。老婆は仕方なく家に泊めてやる、すると男は「せめてものお礼に私が『石のスープ』をごちそうしよう」と言う。 


「石でスープができるのかい!?」と驚く老婆をよそに、男は大鍋に湯を沸かし、そこに大きな丸石を放り込みぐつぐつ煮込む…

男は「うーん、これでも美味いんだけど…ここにオートミールが少しあればもっと美味くなるのになぁ」 とぼやく、すると好奇心にかられた老婆は隠し持っていたとっておきのオートミールを持ってきて鍋に加える。

その頃には噂を聞きつけた、村中の人が家に集まっていた
男が「いい感じになってきたけどここにじゃがいもがあればもっと美味くなる」と言えば 八百屋が自分のために残していたじゃがいもを持ってきた。
男が「石のスープには本来肉を加えるべきなんだけど、この村にはないよな…」と呟くと、肉屋が隠していた肉を持ってきて加える。

そうこうしているうちに、石のスープは具沢山の最高のスープになっていた。
出来上がったご馳走を村のみんなで分け合って食べた
人々は言う「石からこんなに美味しいスープができるなんて!石のスープ万歳!」


というお話。これは石が釘のバージョンも存在するし、幼い頃これの映画を見た記憶もあるけど、果たしてそれが映画なのか自分の頭の中で作った映像なのかもわからない。

いい話でしょ?

石鍋」という題名にして、新作落語にしたらいずれ古典落語に仲間入りできそうな話じゃないですかね?キョンキョン演ってくれないかな…。

「美味しんぼ」には何も具を入れてない土鍋に醤油と水だけ入れて沸かしたらまる鍋のスープになっていた!という話があったなあ…、その鍋は長い間スッポン鍋を作ってきて、スッポンエキスが鍋に染み付いているという…。

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