え…もう土曜日になったの…?

え?もう5月が半分終わったの…?

ええ!?私…36歳なの?

と、驚愕しながらの生活がもう5年くらい続いてます。今日はモーニャ最終回の下書き、1コマちょこちょこ描いてはガーっと消しゴムで消して、頭をぐしゃぐしゃに掻いて、「ううう」と唸るの繰り返しの1日になります。
朝から作業していて1コマも描けない…自分のイメージの凡庸さに絶望してます。


お昼はトマトソースのストックを使ってアマトリチャーナでも作ります。


ああ…何か書くことないっけ…


宮崎駿監督と庵野秀明監督の共通点に「激情家」というのがあると思うんです。


「ロマンアルバム・エクストラ風の谷のナウシカ」の87Pのインタビューで高畑勲監督が「ナウシカは友人として見たら30点」と語ってるのを見つけて、鈴木敏夫プロデューサーの前でその本を横に引き裂いたり(縦でなく横というのがポイント)、

自分の作品に参加してくれない有能なスタッフを夢の中で殴ってすっきりしたり、

「おもひでぽろぽろ」の制作スケジュールが遅れに遅れたときは会議室にスタッフを集め、スタジオ中に響き渡る大声で「絵の描き方を変えろ!こんなことをやっていては、いつまでたっても終わらないぞ!」と檄を飛ばしたり、

「紅の豚」製作時「おもひでぽろぽろ」に入った高畑監督にかかりきりなってしまった、鈴木プロデューサーの机の上に大きな紙に大きな文字で「紅の豚、俺ひとりでやれというのか!」と殴り書きを残したり…、
自分は1年で作るのに高畑監督は2年かけて作る体制に憤慨して「俺はジブリを辞める!」といって倒れたり…


一方、庵野秀明監督は「トップをねらえ!」製作時、外注に出した美術が不本意な出来で、美術監督に頭を下げて「君が直してくれ」と頼むも「時間がないし、やってられないよ」と断られ、ブルブルブルッと全身で震えだし、いきなりその辺の本棚に頭をガンガンぶつけだして、涙をボロボロこぼしながら「チクショーッチクショーッ!」と言い始めたそうです…。
それを見た美術監督は「泣く奴には勝てねえよな」と言って、みんなで徹夜して直したそうです。(出典「スキゾ・エヴァンゲリオン」)
その場面を想像すると、実験中に暴走して頭を壁に叩きつける零号機みたいですよね…。


両監督ともそういう人間味がたくさんのスタッフを引きつける魅力となっているのかもしれませんね。


かくいう私も実はかなりの激情家です。でも、それを発露する場所もスタッフもいないので「穏やかな人」という誤った認識を持たれがちなんです。そうじゃないんです、私はサンティノ・コルレオーネ並みに怒りを持ってる人間です…。

ああ、でもCMディレクター時代も大声でスタッフに怒鳴ったりしたことなかったな…本当に酷いミスを何度も何度もプロダクションマネージャーに繰り返されたときも「…もう少し…しっかりしてくださいね」と小さな声で言っただけだったな…

でも、相手からしたらそっちのほうが怖かったかな…大声出すより。

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