それから私たちはホーンテッドマンションへ向かった。

999人の幽霊がルームシェアしているこのマンションでは、この時期ハロウィン・タウンからジャック・スケリントン氏を招致して「ホーンテッドマンションホリデーナイトメア」が催されている。

20分のスタンバイを経て、私たちは薄暗い屋敷に踏み込んだ。余談ではあるが、昔、朝一の入園とともに待ち時間なしでいきなりこの屋敷に入ったことがあったが、炎天下からいきなり暗い場所に入ったため、目が慣れず屋敷の中でほとんどなにも見えなかったことがあるので要注意である。時には待つことも大切なのだ。

ゴーストホストの案内に従って館の奥に進むとドゥームバギー(黒いソリ)に乗る。この乗り物、ゆったり広々としていて非常に落ち着く。イケアに置いてあったら買ってしまいそうだ。ウサギと私は暗いことをいい事に、だらしない格好で幽霊屋敷見物へ洒落込む。 

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入ってすぐの階段のところでカボチャの王様・ジャック・スケリントン氏が出迎えてくれる。「ホーホーホー!みんなようこそぉ!」とかなりテンションは高めである。

ちなみに日本語版のジャックの声は市村正親が担当しているため、時々ジャックがハイテンションの市村正親に見えてきて仕方がない。

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三人の幽霊がヒッチハイク、というか勝手に乗り込んでくる最後のシーンでは、鏡に映ったウサギと私と幽霊を見て、「まわりはカップルや家族なのに…こっちは小動物か…」と少し内省的な気分になった。

「いい子にしていればきっとまた来るさー!」と最後までハイテンションな市村…ジャックがソリから手を振っていた。

 

ところでこのホーンテッドマンションでは運がいい時しか見れないお化けがいる。

たくさんの扉が並んだ廊下に飾られた一枚の肖像画、この絵はときどき「にょー」と伸びて立体化するのだがタイミングが合わないと見ることができないのだ。

皆様も足を運んだ際には是非チェックして欲しい。

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つづく